卒業生たちの座談会
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IKEN × スポーツトレーナー
卒業生が語る
スポーツトレーナーの魅力
2021年10月時点の取材内容にて掲載
氏家 俊祐 さん
出身校:仙台医健専門学校(現:仙台医健・スポーツ専門学校) スポーツ科学科(2015年度卒業)
所属:株式会社あおやぎ フィットネススタジオ SPORTS+
仕事内容:「フィットネススタジオ SPORTS+」のマネージャー。パーソナルトレーナーとして、スタジオレッスン、中学校や高校の部活動指導、セミナー講師として活躍。
仕事をするうえで大切にしていることは?
スポーツトレーナーの仕事は、健康や運動に悩みを抱えている人たちに向き合うことなので、まずは僕自身を信頼してもらわなければなりません。そのために、どんなお客様からでも悩みを打ち明けてもらえるよう、誠意をもって対応し、気持ちに寄り添うことを大切にしています。お客様の身体の悩みや生活習慣をお聞きしたり、学生の方なら、進路やプライベートなことまで相談にのっています。その人の背景にあることをしっかり理解することが、トレーニングの提案にも役立ちます。人から信頼してもらうためには、コミュニケーション力は絶対必要です。
仕事で印象に残ったエピソードは?
僕が入社2年目で担当した患者さんの一人に、脳梗塞で歩行困難な方がいらっしゃいました。症状は重く、壁伝いでしか歩けず、専門的なリハビリを受けていませんでした。そこで、運動機能を改善するトレーニングを考え、一緒に取り組み、3年後、ついに歩けるまで回復されました。最初お会いした頃と比べて、表情もすごく明るくなって、「ありがとう」と感謝してもらえた瞬間に大きなやりがいを感じました。
これから挑戦していきたいことは?
スポーツ業界は今後ますます発展していくと思うので、テクノロジーを導入することや、様々な分野の人たちとのつながりも作っていきたいです。あとは、地元への恩返しです。生まれ育った地元には本格的なトレーニングができる施設がありません。もっと、スポーツを発展させていくためにも、将来的には地元でトレーニング施設の運営に携わっていきたいと思っています。現在はマネージャーという立場ですが、技量、知識、経営とまだまだ学ぶことはたくさんあります。仕事でいろんなお客様と関わり、経験を積み重ねて、夢を実現していきたいです。
宇佐美 花 さん
出身校:名古屋医健スポーツ専門学校 スポーツ科学科(2018年度卒業)
所属:ルートインジャパン株式会社
仕事内容:女子プロバレーボールチーム「ルートインホテルズブリリアントアリーズ(V.LEAGUE DIVISION2WOMAN参戦中)」専属アスレティックトレーナー。選手のケア、傷害予防、応急処置、コンディションの管理などのサポートを行う。
仕事をするうえで大切にしていることは?
プロのスポーツチームの専属トレーナーは、選手の健康管理、トレーニング指導など、身体はもちろん、ケガで苦しむ選手を精神面でもサポートするのが仕事です。選手一人ひとりのコンディション、悩みをきちんと理解したうえで、どのようにサポートすればよいかを考えることを大切にしています。
仕事で印象に残ったエピソードは?
膝に大けがを負った選手をサポートしたときのことです。トレーニング内容も考え、リハビリも付き添い、全力でサポートしていたのですが、頑張ってもなかなか成果に結びつかず、選手はもちろん、私自身も悩んでいました。そこで、監督やコーチをはじめ、医師、栄養士といったチームに所属する専門のスタッフに相談し、自分にできることはなにかを考え、適切なサポートをすることができました。この経験から、今では選手だけでなく、スタッフ同士の連携も積極的に取るようにしています。
これから挑戦していきたいことは?
トレーナーの仕事は裏方として大変なこともたくさんありますが、10人の選手がいれば、10通りのサポートがあり、10人分の感動を味わえるのが一番の魅力です!この素晴らしい仕事をもっとたくさんの人に知ってもらうことが、いまの私の目標です。例えば、試合に来てくれた観客の方々にトレーナーの存在に注目してもらうこともひとつ。笑顔を絶やさず、元気いっぱい仕事をしている私に気づいて、「あのトレーナー楽しそう!」と思ってもらえたら嬉しいですね!
河野 安佳里 さん
出身校:福岡医健・スポーツ専門学校 スポーツ科学科(2018年度卒業)
所属:株式会社THINKフィットネス ゴールドジム
仕事内容:フィットネスクラブのパーソナルトレーナー。トレーニングのサポート、ジムの安全管理、マシンのメンテナンスなど、ジムの仕事全般に携わる。ビキニフィットネスの競技選手としても活躍。
仕事をするうえで大切にしていることは?
現在勤めている店舗には、本格的なトレーニングをするプロスポーツ選手から、健康のために運動をする方まで、いろんな目的をもったお客様が来店されます。そんな仕事環境で、私が大切にしていることは、どんなお客様でも安心してトレーニングできるように、話しかけやすい雰囲気を作ることです。私自身がビキニフィットネスの現役選手でもあるので、競技やトレーニングについて話したりしながら、いろんな話題をつくってお客様との会話を楽しんでいます。
仕事で印象に残ったエピソードは?
担当しているご高齢のお客様で、足の靭帯を伸ばし、医者から「治らないかもしれない」と言われた方がいました。まずは、お客様の生活習慣、現在の体調、痛みの度合いなどを細かくヒアリングし、体幹を整えるトレーニングや、片足や上半身を鍛えるトレーニングを考え、リハビリをサポートしました。中でも心掛けたのが、コミュニケーションをとること。身体のことだけでなく、プライベートの話をするようになり、私もビキニフィットネスの大会前に感じた不安な思いを打ち明けるなど親睦を深めていきました。お客様の頑張りもあって、順調に回復し、歩けるようになった時はすごく感謝してもらえました。きっと、信頼関係を築けたことが良いトレーニングにもつながったのだと思います。
これから挑戦していきたいことは?
まず仕事で挑戦していきたいことは、もっとトレーニングの勉強をして、今より技術も知識も身に付けて、身体の悩みを抱える方々を助けていくことです。競技では、「ビキニフィットネスは河野!」と言われるように、日本一を目指すことが目標です。自分の身体が変われば、お客様が私を見る目が変わります。仕事も、競技も全力でいきたいです!
𠮷田 味加 さん
出身校:京都医健専門学校 スポーツ科学科(2015年度卒業)
所属:株式会社 R-body project
仕事内容:店長補佐兼コンディショニングコーチとして、一般の方からプロのスポーツチームまでコンディショニング指導に携わる。2017年にはフィールドホッケー女子U-16のオーストラリア遠征にトレーナーとして帯同。
仕事をするうえで大切にしていることは?
人としての関わりを深めていくことです。お客様はもちろん、一緒に働くスタッフを含め、トレーナーは人対人が基本となる仕事です。サポートするという立場上、いろんな判断を求められることがありますが、自分軸で考えるのではなく、相手の目線でとらえるように努めています。
仕事で印象に残ったエピソードは?
トレイルランニングを趣味にされていて、県外からわざわざお越しくださるお客様がおられました。当初の目的は、腰痛や股関節の痛みを改善することでしたので、トレーニングメニューを作り、指導をしていました。ご自宅でのコンディショニングもしっかり取り組んでおられ、痛みはどんどん改善したため、トレーニングメニューの難易度も上げていきました。その結果、ご自身の記録を更新されたと伺った時は、とても嬉しかったです。「痛みがなくなった」「トレーニングのおかけで調子が良くなった」といった感謝のお言葉や、お客様の笑顔がこの仕事を続ける支えであり、やりがいを感じる瞬間です。
これから挑戦していきたいことは?
社会人となって6年目のいま、これからの目標が少しずつ見えてきました。ひとつは、私が学んだことを、お客様に伝えていくことです。身体を動かすことは一生続くことですから、お客様に痛みのない豊かな生活を送ってもらえるよう、トレーニングの方法をしっかりと伝えることが目標です。もうひとつが、周りのスタッフとの連携です。私一人の技量ではできなかったことでも、専門知識を持った方々に相談すれば解決できることがたくさんあることに気づきました。今後は、色々な分野の方々と交流を深め、後輩の育成も強化し、チームとして連携できるよう取り組んでいきたいと思います。