健康・スポーツ分野

スポーツインストラクターの仕事内容|1日の流れもあわせて紹介

スポーツインストラクターの仕事内容

スポーツインストラクターの仕事とは、一体どのような内容なのでしょうか?
本記事ではスポーツインストラクターの仕事内容と、スポーツインストラクターのある1日の流れについてもあわせてご紹介していきます。

スポーツインストラクターの仕事内容は幅広い

フィットネス/ジムインストラクター

フィットネスクラブやスポーツジムなどで働くインストラクターの仕事内容は、主に利用者のトレーニング計画作成・トレーニング指導・トレーニングマシンの点検や使い方指導・施設環境の整備や清掃といったものが挙げられます。
老若男女問わずさまざまな利用者がおり、ダイエット・体型維持・体力維持・ストレス解消・持病改善など、目的はさまざまです。
利用者とコミュニケーションをとるうえで相手のニーズに添うためにも、スポーツはもちろん、身体機能に関する広い知識を持っていることが推奨されます。

ヨガインストラクター

ヨガは呼吸を組み合わせていろんなポーズを取ることによって、「身体の不調を整える・柔軟性を高める・ストレスを和らげる・心身ともにリラックス」といった効果を得ることができる健康法です。
ヨガの種類は多くあり、ハタヨガ・ホットヨガ・パワーヨガ・陰ヨガなどの流派があります。
ヨガインストラクターは生徒一人一人の身体の状態やレベル感に合わせて、正しいフォームや呼吸のやり方などを丁寧に指導していきます。
具体的な職場としては、ヨガスタジオ・ヨガスクール・フィットネスクラブなどが挙げられます。
そのほかにも、地域で行われるカルチャースクールや出張レッスンに出向くこともあるでしょう。

ピラティスインストラクター

元々はリハビリを目的として開発されたのが「ピラティス」です。
その人の骨格と正しい呼吸法を意識したうえで身体を動かしていくことで、インナーマッスル・体幹が鍛えられていきます。
現在では、ボディメイクやダイエットを目的として習い始める利用者も多いです。
ピラティスインストラクターは、生徒一人一人の身体の状態やレベル感に合わせて、筋肉の動かし方や正しい呼吸法、姿勢の取り方といったものを指導していきます。
具体的な職場は、ピラティススクール・ピラティススタジオ・フィットネスクラブといった場所が挙げられます。

ボディメイクインストラクター

ボディメイクインストラクターは、理想としている体型やボディラインを作りたいという人に向けてそれぞれ指導を行います。
目標とする体型に合わせたトレーニングのメニューを提案・指導したり、食事・栄養に関してのアドバイスを行ったりします。
身体づくりを上手くサポートするためには、トレーニングに関しての全般的な知識・栄養学・運動生理学・機能解剖学などの専門分野に基づいた指導が要されます。
また、基本的にボディメイクは1対1で長期間にわたって行われることが多いため、利用者との信頼関係を築くことができるコミュニケーションスキルも必要です。

エアロビクスインストラクター

エアロビクスインストラクターは音楽に合わせて行うエアロビクスを、初心者はもちろん上級者までレベル感に合わせて幅広く指導します。
インストラクター自身の「表現力」「技術力」に加えて、複数人の生徒を同時に指導することができる「指導力」、生徒のモチベーションを保つための「企画力」などが要されます。
エアロビクスインストラクターの働き方としては、スポーツジム・フィットネスクラブに就職してレッスンを受け持つことに加えて、ジムやクラブと契約を結んでフリーランスとして活動する人もいます。

ストレッチインストラクター

筋肉・関節を伸ばすストレッチは、関節の可動域を高めることで柔軟性が向上し、ケガ予防・肩凝りや腰痛改善・疲労回復などの効果を得ることができます。
スポーツを行う人であることはもちろん、しなやかな身体づくりを目指す人、デスクワークによる運動不足を解消したい人などさまざまな利用者がいます。
ストレッチインストラクターは、利用者一人一人の身体の悩みや問題について、トレーニングを行う目的を聞き出しながらそれぞれに合ったストレッチを指導していきます。
ここ数年では介護予防を行う教室での指導を行うシーンも増えています。
ストレッチインストラクターを目指す方は、直接生徒に触れながら指導を行うものであるため、身体の構造についての知識はもちろん身体機能や安全性に関しての知識も身につけておきたいところです。

ダンスインストラクター

ヒップホップ・ジャズダンス・バレエ・社交ダンスなど、ダンスのジャンルにはさまざまなものがありますが、ダンスインストラクターはその中で特定したダンスを指導します。
レッスンの対象としては、大人の趣味・子どもの習い事・プロダンサーに対する指導などが挙げられ、インストラクターに求められるレベルもそれぞれで大きく異なります。
またダンスを指導することだけでなく、振り付け考案やダンス衣装の準備、ダンスを披露する会場の手配など仕事内容はさまざまです。
ダンスインストラクターの働き方はスポーツジム・フィットネスクラブ・カルチャースクールといった施設と契約を結んでレッスンを行う方法と、自身でダンスサークルを運営するという方法があります。

ボクシングインストラクター

ボクシングインストラクターの仕事内容は主にボクシング指導ですが、指導対象はアマチュアからプロまで幅広いです。
近年では、エクササイズの中にボクシング動作が取り入れられた「ボクササイズ」が広まってきており、女性の生徒が増加している傾向が見られます。
ボクシングインストラクターの具体的な職場は、ボクシング・スポーツジム・ボクササイズを行うフィットネスクラブといった場所が挙げられます。

スイミングインストラクター

習い事の一つとして子どもから高齢者まで幅広い層から人気のある「スイミング」。
スイミングインストラクターの主な仕事内容は、泳ぎ方指導・水中でのエアロビクス指導・プール監視業務などです。
水泳はエネルギー消費が大きい運動であるため、基本的には複数のスタッフ間で交代してレッスンを務めることが多いです。
スイミングインストラクターの具体的な職場は、スイミングスクール・スポーツジム・フィットネスクラブといった場所が挙げられます。

ゴルフインストラクター

ゴルフインストラクターは、アマチュアからプロゴルファーまでそれぞれの生徒のレベル感に合わせたゴルフ技術の指導を行います。
ゴルフ技術の腕前があることはもちろん、その技能を生徒に分かりやすく指導できるだけの言語能力・指導力といったものも必要です。
ゴルフインストラクターの具体的な職場は、ゴルフスクール・フィットネスクラブといった場所が挙げられます。

スポーツインストラクターの1日の流れ

スポーツインストラクターの1日

インストラクターのある1日の流れを見てみましょう。

例:スポーツインストラクターのある1日

  • 【9:45 ジムに出勤】
     更衣室で着替える
     更衣室で着替える
  • 【10:00 ジムの営業開始】
     フロント業務を行う
  • 【11:00 休憩】
  • 【12:00 フロアの巡回】
     トレーニングエリアの床・マシンに付いた汗の拭き取り作業を行う
     マシンの使い方を利用者に教える
     見学希望者が来館。施設フロア全体の様子や施設、利用料金などを案内する
  • 【13:15 レッスン開始】
     受け持っているヨガのクラスのレッスン開始。利用者に指導を行いつつ1時間ヨガを行う
  • 【14:15 レッスンの後片付けや掃除】
  • 【14:45 休憩を少し挟み、再度フロアの巡回】
     お腹を引き締めたいと話す利用者に効果的・効率的なトレーニングのコツを伝える
     新規利用者のカウンセリングを行う。目的を聞き出しメニューの作成を請け負う
  • 【18:00 フロア業務が終了】
     控え室に戻り日報作成に加えて、カウンセリング時に請け負った利用者のトレーニングメニューを作成する
  • 【19:00 退勤】
     退勤した後はトレーニングエリアでトレーニングを行ってから帰宅するという方も多いです。

もちろん所属しているスポーツジムの施設営業時間や、ジムでの雇用形態などによって1日の流れは異なるものであるため、あくまでも参考として見てみてください。

スポーツインストラクターに向いている人・必要なスキルは?

利用者の目的・利用者の身体の状態に合ったメニューを作成し、利用者に向けて適切な指導を行うために、スポーツに関する全般的な知識が必要です。
加えてトレーニングに関しての理論・身体構造の知識・種目別の専門的知識・実践的な指導方法なども知っておかなくてはなりません。
また生徒一人一人の性格も理解したうえで、それに合わせた指導を行うコミュニケーション能力・スポーツを楽しませる工夫を行う発想力といったものも持ち合わせている方がスポーツインストラクターに向いていると言えるでしょう。

利用者や生徒を元気に明るくさせることが大切

「利用者や生徒を明るく元気にさせる」ということもスポーツインストラクターには必要です。
実際にスポーツインストラクターの採用において、インストラクターの経験有無のほかに「人柄」が優先されることも多いのです。
スポーツインストラクターの表情や声がけ、人柄の温かさなどが利用者や生徒の気分を盛り上げて、身体を動かすことに対してのやる気を起こさせます。
結果として、同じ時間運動を行った場合でも利用者や生徒の満足度は高く保つことができ、運動効果もアップします。
スポーツを行う利用者や生徒のモチベーションを引き上げて、楽しみながらも効果的に身体を動かしてもらうということが、スポーツインストラクターに求められることなのです。

スポーツインストラクターが活躍する場所

スポーツインストラクターが活躍する場所

スポーツインストラクターの具体的な就職先として多いのは、スポーツクラブ・フィットネスクラブ・公共のスポーツ施設です。
契約形態は、正社員・契約社員・フリーランスなどさまざまです。
傾向としてスポーツインストラクターは若い層に多く、30代に差し掛かると体力的な問題から転職・退職する人も珍しくはありません。
転職先としては、スポーツインストラクターの管理、スポーツクラブのお店全体の企画・運営などの道に進む方もいます。

スポーツインストラクターが持っていると役立つ資格

スポーツインストラクターは多くの幅広い知識が要されますが、決められた資格・試験といったものはありません。
ただ、スポーツインストラクターに関しての資格はいくつか存在します。
おすすめなのが、公益財団法人日本スポーツ協会が認定している「スポーツプログラマー」の資格です。
スポーツプログラマーは、スポーツ科学もしくはスポーツ医学の観点から適切な運動の指導を行うことができるスポーツライセンスです。
スポーツクラム・フィットネスクラブなどで、プロインストラクターとして利用者や生徒に指導を行う際に非常に役に立つ資格です。
また、そのほか資格も取得しておくことで、就職活動・転職活動時に有利になることができ、自身の仕事の幅を広げることにもつながります。

おわりに

本記事ではスポーツインストラクターの仕事内容と、スポーツインストラクターのある1日の流れについてもあわせてご紹介しました。
スポーツクラブ・フィットネスクラブの利用者や生徒の目的・目標別に上手くサポートを行うのがスポーツインストラクターなのです。

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