健康・スポーツ分野

スポーツマネジメントとは?業界を盛り上げるビジネスのプロ

スポーツマネジメントとは

近年注目を集め続けているスポーツマネジメント。
スポーツに携わった経験がある方であれば誰もが憧れたことのある仕事とも言われています。
そんなスポーツマネジメントですが、最近ではその発展に伴い「マネジメントをすること」の重要性が再認識されていることをご存知でしょうか?
本記事ではスポーツマネジメントとはどのような仕事であるのか、詳しくご紹介していきます。

スポーツマネジメントとは

「スポーツマネジメント」という言葉を耳にしたことはあっても、実際にどのようなことを行うのかについては明確に分からないという方も多いかと思います。
スポーツマネジメントは、スポーツチームの運営に携わりながら、そのスポーツチームを成長させていくためマネジメントの業務を行うことを意味しています。
つまりは、ビジネスの視点にたってスポーツを考えて発展させていくような役割を持っています。

なぜ「マネジメント」が必要なのか

スポーツビジネスの基本的な要素は、「行う・支える・観る」で成り立っていると言われています。
しかし、この要素だけではビジネスとして完全に成立するとは言えません、
ただこの3要素に「マネジメント」としての要素を追加することで、スポーツをビジネスとして発展させていくことができるようになります。
何故ならば、スポーツ選手・スポンサー・ファン・来場者数などの、スポーツ全般に関する管理をきちんと行えるようになるためです。
基本的にスポーツはスポンサー・ファンの支えが合って成立するものであり、スポーツ選手の存在だけでは成り立たないのです。
加えて、そういった活動の管理を行っていくための「マネジメント」の必要性というのは非常に高いと言えるのです。
たとえばイベントを企画し、スポーツ選手・スポンサー・ファンが直接的に触れ合える環境を作ったり、運営者がファンの獲得に向けてSNSで情報発信を行ったりといった活動が挙げられます。
スポーツビジネスをマネジメントできる専門家の存在は、重宝されているのです。

スポーツマネジメントの仕事内容

スポーツマネジメントの仕事内容

スポーツマネジメントの仕事内容についてご紹介します。

選手やチームの育成・マネジメント

スポーツマネジメントの仕事の一つに、スポーツ選手・コーチなど、プロスポーツに関係している人材の育成も含まれています。
コーチ・スポーツ選手たちはイベント出演・交流会など、競技とは別の場面で活躍することも多くあり、そのような業務に関してサポートしたり、アドバイスをしたりといったことを行います。
また企業・スポーツ選手の間に入って契約を結んだり、練習場所を確保して練習に集中できるような環境を整えたりといったサポートも幅広く行います。
さらにプロスポーツ団体の運営・広報活動なども行いつつ、利益が出るようマネジメントをしていきます。
日本においては、サッカー・バスケットボール・バレーボールなどのプロリーグでスポーツマネジメントが普及しています。

イベントの企画・運営

スポーツに関係しているイベントの企画・運営を行うのもスポーツマネジメントの仕事内容だと言えます。
プロのフィールドに限らず、地域の人々を対象としたイベント・児童向けのイベントなどにも携わることができます。
またイベントのプロデュースのほか、宣伝・集客も行います。

スポーツ業界の発展に貢献

スポーツマネジメントは、既存のスポーツだけに貢献するものではありません。
スポーツの在り方を新しく見出したり、宣伝方法を生み出したりすることもスポーツマネジメントの一環だと言えます。
たとえば近年では国規模でスポーツ産業の拡大に取り組む姿勢があるため、「スポーツ×○○」の掛け合わせが考えられたコンテンツが多く登場しています。
「スポーツ×食事」「スポーツ×旅行」といったような組み合わせを実施して、さまざまな地域や競技団体との連携による活動や、新事業展開など幅広く実現させているのです。
こういったようにスポーツの新たな在り方や価値は、さまざまなシーンで築かれてきています。
そのような活動にもスポーツマネジメントは参加することができ、その専門性を活かしてマネジメントやサポートの業務を行うことができるのです。

スポーツマネジメントに向いている人は?

スポーツマネジメントに向いている人の特徴について見ていきましょう。

マネジメントの業務に集中することができる人

スポーツマネジメントの仕事に向いている人の特徴として、マネジメントの業務に集中することができるという要素が挙げられます。
スポーツマネジメントの仕事は基本的に、表舞台に立つということはありません。
裏からスポーツ選手・業界サポートを行うのが主な役割であるため、その立場や役割に納得して集中することができる精神が無ければ仕事を継続させることは難しいと言えます。

スポーツ好きな人

スポーツマネジメントは、何よりスポーツが好きな人が向いている職業であると言えます。
「多くの人にそのスポーツの魅力を知ってもらおう」「そのスポーツをもっと盛り上げよう」という気持ちこそが、仕事の原動力につながるのです。
スポーツ好きであればその業界ルールやスポーツ選手の精神面も理解しやすいので、働きやすさもあります。

物事を客観的に捉えることができる人

仕事上、物事を客観的に捉えることができる人がスポーツマネジメントに向いています。
スポーツの課題点・問題点を明確にし、解決方法を導き出すには客観的な視点が必要になります。
冷静に物事を観察することができ、データや数値を正確に分析することができる能力がある人であれば、スポーツマネジメントの仕事を続けやすいと言えるでしょう。

コミュニケーション能力が高い人

スポーツマネジメントの業務は、コミュニケーション能力がある人が向いています。
スポーツマネジメントはスポーツ業界の関係者やそのほかのファンの人たちと交流を幅広く持つことができます。
そのため、人と話すことが苦ではないという性格の方が、スポーツマネジメントの仕事をするうえで適していると言えます。

スポーツマネジメントに携わるには

スポーツマネジメントに携わるにはどのような過程を踏めば良いのでしょうか?

一般的には体育学・経営学の知識を身につけてから就職する

スポーツマネジメントになるまでの道のりは人によって異なります。
スポーツマネジメントに関して学校で専門的に学んだ人もいれば、大学の経営学部からスポーツマネジメントの道に進むという人、元々プロスポーツ選手であったという人がマネジメントの方に進むという人もいます。
必要な学歴はありませんが、体育学・経営学に関しての知識がある程度ある方が有利だと言えるでしょう。

資格は必須ではない

スポーツマネジメントの仕事を行ううえで必要な資格というものはありません。
特別な資格を持っていなくても仕事を行うことはできますが、スポーツ・経営に関しての資格を持っていれば仕事に活かすことはできるでしょう。
スポーツマネジメントの仕事に就職した後に、仕事内容に合わせて必要な資格を取得するという人も多いものです。

大きく活躍したアスリートであれば就職に有利になることも

スポーツマネジメントの仕事を行ううえで、その競技の経験者で、なおかつ高い実績を持っている人は就職に有利になる場合が多いです。
その競技について深い知識を身に付けているだけでなく、自身がこれまでに経験してきたことから「良いチームづくり」や「効率的な練習方法」など、スポーツ選手や団体に向けてより良いサポートを行うことができるのです。
スポーツマネジメントの世界で複数のアスリートが活躍しているのには、こういった理由があるのです。

スポーツマネジメントの関連資格

スポーツマネジメントの関連資格

スポーツマネジメントの関連資格をいくつかご紹介します。

パーソナルトレーナー(NSCA-CPT)

日本ストレングス&コンディショニング協会である「NSCAジャパン」が認定しているパーソナルトレーナーの資格が「NSCA-CPT」です。
NSCAジャパンは、アメリカのトレーニング・コーチングの教育団体とされているNSCA(National Strength and Conditioning Association)の日本支部にあたります。
一般の人々の健康維持・健康増進に加え、アスリートの疫病予防・競技力の向上といったものを目標として研究に基づいたトレーニング・コンディショニングなどの知識を普及するための活動を行っていきます。
指導する対象者はアスリートとは限らないでしょう。
さまざまな層に対して正しいトレーニング指導を行うためには、医学的・運動生理学的なトレーニング指導の技術が大きく影響してきます。

NSCA認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト(CSCS)

トレーナー・コーチングの仕事を行う人たちのための資格であるのが、「CSCS」です。
NSCAが発行と認定を行っている公式資格として知られているのです。
1978年にNSCAが設立されてから世界88ヶ国にわたり、さまざまな人のスキルや資格を通じて認定してきました。
基本的にCSCSはプロアスリート・プロスポーツチームをサポートの対象者としています。
CSCSの資格さえあればそれぞれスポーツ選手・各チーム全体に対して、プロとして結果を出すことに対して正しいサポートができるということの証明ができます。

健康運動実践指導者

公益財団法人健康や体力づくり事業財団が管理している民間資格であるのが「健康運動実践指導者」です。
資格を所有することで、健康づくりを目的とした運動を安全で効果的に実践・指導することができる能力を持っている人であるという証明ができます。
この資格を持っていれば、主にフィットネスクラブ・病院・福祉施設・介護施設などで活かすことができるでしょう。

マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)

世界的な企業のマイクロソフト社によって認定されているのが、通称MOSと呼ばれるマイクロソフト オフィス スペシャリストの資格です。
多くのパソコンで使用されているWord・Excelなどのオフィスソフトの全般的なスキルを証明する資格です。
現在、オフィス系のソフトはスポーツ業界に限ったことではなく、社会人として企業に就職するまでに使用することができるようになっておきたいスキルの1つに含まれています。
とくに経営やビジネスに関することが多いスポーツマネジメントの仕事ではいろいろな数値の管理を行う際にWord・Excelなどのソフトを扱うことがあります。

スポーツマネジメントのスキルが活かせる場

スポーツマネジメントに関する知識を活かせる仕事というのは、それぞれの競技のプロチーム・スポーツのイベント会社・スポーツ関連の企業まで幅広く存在しています。
スポーツイベントを企画する・地域の人とスポーツ選手との交流を図るなど、非常に多くの角度からスポーツの発展につながるような活動を行えます。
また、企業に属さない形で独立して活躍されている方も多いです。

おわりに

本記事ではスポーツマネジメントとはどのような仕事であるのか、詳しくご紹介しました。
スポーツマネジメントは、スポーツに対する気持ちの強さのほか、企画力・実行力・発信力などの能力が求められます。
この機会に、現在注目されつつあるスポーツマネジメントの情報収集を行って、専門学校などへの進学を検討してみるのも良いのではないでしょうか?

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