農業

食と自然をつなぐプロフェッショナルへ!農業に関する仕事内容とは?

この記事では、農業の多様な職種やその特徴、進路先について紹介しています。食を支える農畜産物の生産に携わる米農家や野菜、果物農家、花卉農家、畜産農家、酪農農家などの仕事についてご紹介します。あわせて、農業に欠かせない資材や機械を作る仕事、ITを通じて農業に貢献する仕事についても紹介しています。農業に関する知識やスキルを身につけるための教育機関として、仙台医健・スポーツ専門学校の学科やコースについても解説するため、農業に興味のある方や進路を考えている方はぜひ参考にしてみてください。

農畜産物系の職業について

農畜産物の生産は、私たちの生活を支える重要な仕事です。特に、食に関する様々な業種の基盤になる存在とも言えます。その多様な生産現場で活躍する職種について、一例となる仕事をそれぞれご紹介します。各職種の特性や仕事内容を理解し、自分に適した仕事を見つける参考にしてみてください。

・米農家
私たちの主食であるお米を生産する米農家は、苗作りから稲の育成、収穫まで全てのプロセスを担当しています。土壌の状態や天候により作業は変化し、一年を通した自然のリズムと共に作業をします。日本のお米文化を守っていくため、今後の担い手にも期待されている仕事です。農業機械やIT技術の導入により、効率的な農作業が可能になっています。

・野菜、果物農家
私たちの健康を支える野菜や果物の栽培を行うのが、野菜、果物農家です。農薬や肥料の適切な使用にも配慮し、安全で美味しい農産物を育てています。新鮮で安全な野菜や果物を直接消費者に提供することで、地元経済の活性化にも大きく貢献しています。

・花卉(かき)農家
花卉農家は、花や観葉植物を栽培する仕事です。美しい花々や植物を育てることで、人々の生活を豊かに彩ります。花市場や小売店に供給される花は、人々の心を癒すだけでなく、様々なイベントや冠婚葬祭、行事などを彩る存在となります。

・畜産農家
畜産農家の仕事内容は、牛や豚、鶏などの家畜を飼育し、肉や卵などの畜産物を市場に提供することです。家畜の健康管理や繁殖管理、飼料の選定など、動物の飼育全般をサポートします。食品安全への配慮とともに、家畜福祉の観点も重要です。

・酪農農家
酪農農家は、生乳の生産や生乳からチーズなどの乳製品を作ります。品質と安全性を保つために衛生管理にも努め、飼育する乳牛の健康管理や、飼料の準備、生乳の採取などが主な業務です。生産された乳製品は、私たちの食生活において大きな存在と言えます。

農業に欠かせない資材や機械を作る仕事ついて-その①

農畜産物系の仕事は、私たちの生活を支える重要な職業です。その農業生産者をサポートし、生産を円滑に進める役割を担う職種も存在します。直接農業に携わるだけでなく間接的に農業を支えて、それぞれが重要な役割を果たしている仕事について、どのような職種がどんなサポートしているのかをご紹介します。

・農協職員
農協職員は、農業協同組合で働き生産者のサポートをする職種です。農業生産者のサポートを行い、農業経営や農産物の流通に関わります。農業相談や助言、農業者支援プログラムの提案などを通じて、農業生産者の生産性や収益性を向上させることが主な仕事です。農産物の集荷や販売、農産物の品質管理なども担当し、地域の農業振興にも貢献します。農業者と協力しながら、持続可能な農業の発展に関係する仕事です。

・農林水産省職員
農林水産省職員は、食料の安定供給や水田や畑、森林、海などの環境保全、農山漁村の振興など幅広い業務を担当します。農業政策の立案や施策の推進を行い、農業全体の健全な発展を支援します。また、農業法や補助金制度等の法律・政策の理解を深め、それを基にした農業生産者の支援も行います。

・地方自治体の農業系職員
地方自治体の農業系職員は、役所や役場に所属し、各地域の特性に合わせた農業支援を行います。地域の農産物のブランド化推進や地域資源の有効活用、さらには農業生産者の後継者問題の就農支援など、地元農家と密接に連携しながら多岐にわたる業務を担当します。

農業に欠かせない資材や機械を作る仕事について-その②

農業においては、様々な資材や機械が欠かせません。農業にまつわる資材・機械を提供し、生産性向上や効率化を支える仕事が存在します。ここでは、いくつかの職種についていくつかご紹介します。

・種苗企業
種苗企業は、作物の種や苗を専門に開発・生産・販売する企業です。品種改良や繁殖技術を駆使し、農作物や花の種・苗を育てます。優れた特性を持つ新しい品種の開発や、病害虫への耐性などの改良も仕事の一つです。農業生産者だけではなく一般の家庭農園やガーデニング愛好者にも、最適な種や苗を提供します。

・肥料企業
肥料企業は、農作物の生産時に使用される肥料を製造・販売する企業です。植物の成長を促進するための栄養素や土壌改良剤を開発・製造します。肥料の研究開発や品質管理に従事し、農業生産性の向上や作物の健全な成長をサポートする存在です。

・農薬企業
農薬企業は、害虫・雑草を管理するための農薬を製造・販売する企業です。農作物の保護や収量向上を目指し、効果的な農薬の研究開発を行います。安全性や環境への配慮を重視し、適切な使用方法や注意事項も提供し、農薬管理のアドバイスをします。

・農業機械企業
農業機械企業は、農作業を補助するための農業機械や装置を設計・製造する企業です。トラクター、コンバイン、耕運機、散布機などの農業機械の開発や改良に取り組みます。農業に関する労力を軽減し、作業を効率的にする機械を提供することで生産性を向上させます。農業現場のニーズに応じて多様な機械を提供して農業生産者の生産活動をサポートし、農業業界の発展に大きく関係する存在です。

ITを通じて農業に貢献する仕事について

農業においてもIT技術の活用がますます重要となっています。一口にITといっても、農業にまつわる仕事には様々なものがあります。ここでは、ITを通じて農業に貢献する仕事について紹介します。

・IoTエンジニア
IoTエンジニアは、農業現場において使用する機械や器具をインターネットにつなぎスマート化するための技術を担当するエンジニアです。デバイスの設計や管理、データの収集・分析などを担当し、農業の生産性向上や環境保護にも関わります。農業生産者や農業関係者と協力しながら、IT技術を活用して農業をサポートする存在です。

・農業コンサルタント
農業コンサルタントは、農業の専門知識を持ち、農業生産者や農業関係者に助言や提案をする専門家です。農業技術や経営に関するアドバイスを通じて、生産性向上や持続可能な農業をサポートします。農業の課題やニーズに合わせて最適な解決策を提案することで、農業者の成果や経済的な安定に繋がります。専門知識を活かし、農業の未来を支える重要な仕事です。

・ドローンパイロット
ドローンパイロットは、農地や作物のモニタリングや点検、農薬散布を行います。ドローンの使用で、広範囲に展開する農業を効率的に進めることが可能になります。農業現場の視点から撮影されたデータを活用し、農業作業の計画や管理にも役立てられます。

・農業ECサイトの運営者
農業ECサイトの運営者は、生産物を直接消費者へ届けたい農業生産者と消費者をつなぐECサイトを運営します。オンライン上での取引やマーケティング活動を通じて、農産物の需要拡大や消費者とのつながりを促進します。農業と情報技術を結びつけ、農産物の販路拡大に貢献する職種です。

農業とITの融合

農業とIT技術の融合は、農業DX(デジタルトランスフォーメーション)のためにますます重要となっています。農業は今まで地道な作業や経験に基づいて行われていましたが、最新のIT技術を取り入れることで生産性や効率を大幅に向上させることが可能になるからです。
具体的には、データを活用した農業IoTが注目されています。農場内に設置されたセンサーが土壌の湿度や温度、作物の成長状況などをリアルタイムにモニタリングし、データを収集します。これにより、作物の管理を最適化します。自動運転トラクターや収穫ロボットなどが導入され、労働力不足や作業の効率化に貢献しています。これにより、農業労働者の負担軽減や作業の効率化が実現可能です。

また、生産者はより正確な情報を得ることで作業計画を立て、リスクを最小限に抑えることが可能です。また、消費者も安全で高品質な農産物を選ぶことができ、食の安心・安全につながります。限られた農地で生産量を確保できる農業ができるのです。

農業に関する仕事の就職先

農業に関わる仕事の就職先は多岐にわたります。農業関連企業や酪農業、食品メーカー、小売店、さらに民間企業などがその代表的な就職先です。

農業関連企業

農業関連企業では、農産物の生産・販売、農業機械の製造・販売、農業支援サービスの提供など、幅広い業務に携わることができます。農業に関する知識や技術を活かして、農業生産の効率化や持続可能性の向上に貢献する仕事が求められます。

酪農業

酪農業は生乳の生産や乳製品の生産・加工・販売に関わる仕事です。乳牛の飼育や生乳生産、チーズやヨーグルトのような乳製品の製造など、一連のプロセスを担当します。食品の品質管理や衛生管理も重要な役割です。

食品メーカー

食品メーカーでは、農産物や畜産物を原料とした食品の製造・加工を行います。食品の開発や品質管理、製造工程の管理など、食品業界で幅広い仕事に従事することができます。食の安全や品質に対する意識が求められる職種です。

小売店

小売店では、農産物や食品の販売を担当します。スーパーマーケットや農産物直売所、フルーツパーラーやレストランなど、様々な形態の小売店で働くことができます。商品の陳列や販売促進、顧客対応などが主な業務となります。

民間企業

民間企業では、農業の直接関係しなくても、農業関連の技術開発やコンサルティング、農業支援事業などに携わることができます。農業の生産性向上や持続可能性の追求に貢献する仕事があります。

農業に関する知識なら仙台医健・スポーツ専門学校へ

農業に関わる進路先には、様々な職業があります。仙台医健・スポーツ専門学校では、農業にまつわる以下の2つのコースを提供しており、それぞれ専門的な知識を身につけることが可能です。それぞれの特徴や学ぶ内容についてご紹介します。

アグリテックマネジメントコース

アグリテックマネジメントコースでは、農業におけるIT・テクノロジーを活用した効率的な生産方法や食材の調理技術、製品の流通・販売について学びます。目指せる職業の具体的な例としては、農作物生産者、農業ITコンサルタント、水耕栽培生産者、スマート農業従事者、観光農園スタッフ、農場レストラン経営者、農業関連企業スタッフ、農体験プロデューサーなどが挙げられます。
このコースでは、農業の生産から販売までを一貫して学び、6次産業化にも対応できる人材を育成します。また、健康や栄養に関する知識も重視して身につけます。
https://www.sendai-iken.ac.jp/culinary/course/smart_agriculture/

オーガニック&健康美コース

オーガニック&健康美コースでは、農業、食、健康、テクノロジーを通して、食料・環境問題や地域創生、観光ビジネスにチャレンジする人材を育成します。このコースで目指せる職業には、ファームカフェスタッフ、フードコーディネーター、健康・美容メニュー開発者、健康食開発担当者、農作物生産者、農業関連企業スタッフなどがあります。
食材に関する知識や栄養・健康、調理・加工、美容について学び、お客様に健康を届ける力を身に付けます。また、食材の栽培や調理、加工技術の習得だけでなく、安心・安全な商品開発にも取り組みます。
https://www.sendai-iken.ac.jp/culinary/course/healthybeauty/

仙台医健・スポーツ専門学校では、農業に関する仕事に興味を持つ方々が幅広い知識と技術を学びながら、自身の進路を築くことができます。まずはオープンキャンパスで農業テクノロジー科での学びを説明する「アグリテックセミナー」に参加し、学校の雰囲気を感じてみてください。
https://www.sendai-iken.ac.jp/event/culinary_index.html

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