健康・スポーツ分野

スポーツチームマネージャー|サポート役

スポーツチームマネージャーについて
「スポーツチームマネージャー」という職業をご存知でしょうか?
自分が所属するスポーツチームの運営に携わりながら、選手一人ひとりのさまざまな面をサポートします。
本記事では、スポーツチームが成長するために必要不可欠と呼ばれる存在の「スポーツチームマネージャー」の職業についてご紹介していきます。

チームマネージャーの仕事内容

「マネージャー」という言葉だけを聞くと、学校の運動部のマネージャーをイメージされる方も多いかと思います。
このような部活動でのマネージャーは練習中に記録をとったり、補助したり、主に部活中のサポートを行います。
一方で職業としてのスポーツチームマネージャーはそれに加えて、よりさまざまな仕事を行い、スポーツチーム全体を支えていきます。
具体的な仕事内容としては、以下のような内容が挙げられます。

選手のサポート

スポーツチームが良い成績を残すには、選手一人ひとりが肉体的・精神的に安定した状態で試合に臨めるように整えることが大切です。
スポーツチームマネージャーは、選手一人ひとりのコンディショニング・栄養管理・生活管理・メンタルケアなどを総合的に行い、当日の試合に集中できるようにサポートしていきます。
加えて選手がすぐに練習を始められるよう、練習準備や片付けを行ったり、練習中の記録を取ったりといったことも行います。
場合によっては練習の補助に入ったり、練習中に負ったケガの応急処置を行ったりすることもあるでしょう。
また、日頃より選手一人ひとりの様子をチェックしておき、選手や監督とはまた違った目線で客観的なアドバイスを述べることもスポーツチームマネージャーの大切な仕事です。

チームのスケジュール調整

スポーツチームマネージャーは、スポーツチームのスケジュールに関する業務も行います。
練習スケジュールを作成することはもちろん、必要に応じてほかのスポーツチームと連絡をとることも行います。
試合で遠征する際には、交通機関や遠征先のホテルの手配も行います。
さまざまなイベントや試合に関してのスケジュールがスムーズに進行できるよう、上手く調整する能力も問われます。

スポンサーの獲得

スポンサーの獲得に向けての活動を行うということも、スポーツチームマネージャーの仕事として非常に大切です。
団体や企業の運営・経営に携わり、スポーツ産業を活性化させていけるよう積極的にPR活動も行います。

イベントの企画・立案

スポーツに関連したイベントを企画・立案することも、スポーツチームマネージャーの仕事内容に含まれます。
またイベントの企画・立案に加えて、宣伝から集客までも行います。
試合だけでなく、児童向けの体験イベントや地域に住む人々を対象にしたイベントを開催することで、そのスポーツに関心を持ってもらうきっかけにもなるのです。

チームの収支管理

スポーツチームの広報・集客・経理・グッズ発注や販売などの収支管理を行うこともあります。
「何にどれくらいの金額がかかっているのか」「どこに金額をかけるべきか」を見極める能力も必要です。

スポーツチームのマネージャーになるには

スポーツチームマネージャーになるには
スポーツチームマネージャーになるために必要な資格というのはありませんが、資格を持っていれば自分の業務の幅も大きく広がります。
業務を幅広く担当できるよう、理学療法士や柔道整復師などの資格をあえて取得されている方も少なくありません。
将来的にスポーツチームマネージャーとして幅広い業務で活躍するためにも、資格取得を視野にいれて考えておくと良いでしょう。
スポーツチームマネージャーの求人を出すスポーツチームはそこまで多くないというのが現状です。
資格を取得しておくということは、ほかの応募者との差をつけるという意味でも有効だと言えます。
また、資格取得のために専門学校やスポーツ大学に通うことで、スポーツチームへの就職をサポートしてもらえる可能性もあります。
その場合、学校に通いながら情報収集を行ったり、人脈を作ったりすることも積極的に行うようにしましょう。
ただスポーツチームマネージャーになるための道のりというのは、人それぞれ異なるものです。
専門学校や大学などでスポーツマネジメントについて学んだという人も居れば、社会人になってからスポーツチームマネージャーを目指し始めたという人、元々選手として活躍していた人などさまざまです。
スポーツチームをサポートする立場となるため、どのような道のりを歩んだ人であっても相応の専門知識・スキルが必要とされることに変わりはありません。

スポーツチームマネージャーのやりがいとは

スポーツチームマネージャーは、非常に近い距離からさまざまな面のサポートを行っていきます。
またスポーツチームの監督と試合スケジュールを相談し、スポーツチームの選手に負担がかからないようにスケジュールを進行させます。
その中でやりがいを感じる瞬間は多くありますが、やはり「自分がマネージャーを務めたチームが試合に勝てた時」ほど、やりがいを感じる瞬間は無いと言えるでしょう。

スポーツチームマネージャーを目指すなら知っておきたい豆知識

チームマネージャーの豆知識
スポーツチームマネージャーを目指すなら知っておきたい豆知識をご紹介します。

スポーツにおけるチームワークの高め方

スポーツチーム全体の明確な目標を設定し、積極的に取り組む

スポーツチーム全体で何かに取り組む際には、「チーム全体の明確な目標を設定して、それぞれが積極的に取り組む」ということが何より大切です。
目標があったとしても気持ちや姿勢に温度差があれば、チームの士気も下がってしまいます。
スポーツチーム一人ひとりの「取り組む姿勢」も重要だと言えます。

役割分担する

メンバー間で役割分担を行い、与えられた自分の役割を精一杯果たすということもチームワークを高めることにつながります。
スポーツチームの選手一人ひとりが与えられた役割を理解し合うことで、自分の役割に集中しつつ、ほかへのサポートもできるようになり、スポーツチーム全体としても良い方向に進むことができるというもの。
そんな役割を決める際には一人ひとりの強み・弱みを理解しながら、それぞれが補い合える仕組みを作らなければなりません。
また役割分担を行うと、どうしても役割と役割の間に隙間ができてしまうことがあります。
その隙間を埋められる潤滑油的な存在も決めておくと心強いでしょう。

積極的なコミュニケーションと「報・連・相」も忘れずに

積極的にコミュニケーションをとることと、「報告」「連絡」「相談」の「報・連・相」を意識することもチームワークには欠かすことができません。
ただこの報・連・相を行うには、どのような話でも気軽に話せる雰囲気を作ることが大切です。
普段から自分の気持ちを打ち明ける機会を設けたり、雑談の回数を重ねたりすることで良い雰囲気を作ることができるでしょう。
また、現状の問題点・今後の改善点など厳しい意見を伝えなければならない場面もたくさん出てきますが、チームワークをより高めるにはそういった内容も言い合える関係を築くことが大切です。

スポーツイベントを開催する目的は?

周知するため

新しい選手の入団が決まったスポーツチームが、会見を開くことがあります。
これは「新しく選手が入ったので、応援よろしくお願いいたします」という意味が込められており、周知するためのイベントなのです。
新しい選手を応援してもらうための良いきっかけとなるのです。

つながるため
スポーツチームが

「ファン感謝デー」「就職説明会」といったイベントを開催することもあります。
スポーツ選手とそのファンの交流会を企画したり、社員を募集している企業と求職者をマッチさせたりすることで「つながり」ができます。
つながる機会を設けることでファンが増える可能性があるほか、多くの人材の中から適した人物を見つけることができるというメリットがあります。

勝敗を決めるため

スポーツイベントは「勝敗を決める」ためにも開催されます。
サッカーであれば「ワールドカップ」、野球であれば「全国高校野球選手権」などが挙げられます。
各地より数多くのチームが集まり、勝敗を決めるための試合を行います。
勝敗がかかっているからこそ感動したり、悔しさを感じたりするのがスポーツの醍醐味であるとも言えます。

スポーツチームを支える他の仕事

スポーツチームマネージャーのほかにもスポーツチームを支える仕事があります。
ほかの職種との連携を行うことが、スポーツチームを支えることにつながります。

スポーツインストラクター

スポーツチームに向け、競技技術に関する指導を行います。
またスポーツジム・フィットネスクラブで運動を行う人に身体の使い方や筋トレマシーンの使い方を指導したり、トレーニングプログラムの作成に関してアドバイスしたりと、「身体を鍛えたい」という人に向けてしっかりとサポートしていきます。
一人ひとり目的に合ったプログラムを作成し、目的達成ができるよう支える役割を担っています。

スポーツトレーナー

一口に「スポーツトレーナー」と言っても、異なる役割の仕事がいくつかあります。

ストレングストレーナー

スポーツ選手が持つ能力を引き上げるため、体力向上やパフォーマンス向上を目指す仕事です。

フィジカルトレーナー

試合に向け、選手の身体づくりのサポートを行う仕事です。
トレーニング方法やウォーミングアップ方法だけでなく、選手の体調観察も行います。

アスレティックトレーナー

選手がケガをしてしまった時に正しい処置をしたり、ケガをしないよう予防したりする仕事です。
応急処置の方法だけでなく、安全安心にスポーツ復帰できるようサポートも行います。

メンタルトレーナー

心理学の面から、スポーツ選手のメンタルサポートを行う仕事です。
選手の精神面は試合にも影響すると言われています。
これまでの試合で感じた恐怖感・トラウマなどのマイナスイメージを軽減させ、ポジティブイメージを持てるようアドバイスを行います。

柔道整復師

捻挫・打撲・骨折などのケガを負ったスポーツ選手に、整復・固定・マッサージといった治療法で回復を促す仕事です。
国家資格が必要な仕事であり、養成学校にて「人が本来持っている回復力」を引き出すための勉強を3年間学び、資格を取得する必要があります。

管理栄養士

栄養学とスポーツの分野に関して学び、選手の身体づくりに欠かせない栄養バランスが取れたメニューを考案します。
選手一人ひとりの身体の状態に合わせて、必要な栄養素などのアドバイスを行います。
管理栄養士ではなく、栄養トレーナーと呼ばれることもあります。

おわりに

本記事では、スポーツチームを陰で支えるサポート役である「スポーツチームマネージャー」の職業についてご紹介しました。
スポーツチームマネージャーは、スポーツチームの選手一人ひとりに対してさまざまな面からサポートを行うため、その分の役割や責任も多くなります。
しかし懸命にサポートを行うことで、スポーツチーム全体のパフォーマンスが向上したり、成績が伸びたりすることがあり、そのような成果が目に見えて感じられると大きな達成感を得ることができるでしょう。

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