食分野

パティシエになるための勉強法とは?学校や独学それぞれのポイント

パティシエを目指すにあたって、どのような進路に進めばいいのか悩んでいる学生さんも多いのではないでしょうか。効果的な勉強法や、専門学校・大学の選択肢、独学でもなれるのかどうかなどが気になりますよね。パティシエとしてのスキルを磨くためには、実践的な経験が欠かせません。専門学校や大学では基礎から応用まで幅広い知識を学び、プロの技術や知識、実践的な経験を習得できます。独学も選択肢の一つであり、自己学習やオンラインコースを通じて自分のペースで学ぶことも可能です。この記事では、パティシエになるための具体的な方法や進路などについて解説します。

パティシエとは

パティシエとは、ケーキやスイーツなどの洋菓子を専門に作る職業のことです。材料の選定から調理・仕上げまで、おいしくて美しいデザートを創り出すプロフェッショナルです。一方、パティシエールはフランス語でパティシエと同じく洋菓子作りを専門の職業とする女性を指します。繊細な技術や、クリエイティブな発想力、適切な材料の選び方・調理方法などが求められる職業です。「なりたい職業」のランキングなどでも常に上位に入る人気のお仕事で、お菓子作りを追求する人にとって夢の職業と言えるでしょう。

パティシエになるための勉強のポイント

パティシエを目指すためには、どのようなことに気をつけて勉強していけばいいのでしょうか。将来的に役立つ知識を身につけるため、学ぶべき内容やポイントを押さえておきましょう。

具体的にどのようなことを勉強するのか

まずお菓子の作り方を理解することが重要です。基礎から応用まで、様々なお菓子の製法や技術を学ぶことで、パティシエとしての基礎力を養うことができます。お菓子の特徴や味のバランス、食材の使い方などを学ぶことで、美味しいお菓子を作り出すための感覚を磨くことができます。
さらに、「商品開発」についても勉強する必要があります。トレンドや顧客のニーズを把握し、新しいアイデアを生み出す能力が求められます。クリエイティブな発想やマーケットの動きを理解するため、情報収集や市場調査も大切です。
そして、経営や商品を作るときに欠かせない「お金」のことも学んでいく必要があります。原材料や設備、器具のコスト、経営の基礎知識など、プロフェッショナルを目指すならビジネス面についても考えなければなりません。収支管理や予算立て、原価計算などを学ぶことで、将来の独立や事業展開に備えることができます。

実際にどうやって勉強するのか

パティシエになるための勉強をするには、専門学校などでの学びや研修、実務経験が役立ちます。専門学校では基礎から応用まで幅広い知識や技術を身につけることができ、インターンシップや実習などでは実際に実務をして経験を積めます。また、自宅でのお菓子作りやコンテストへの参加など、様々な機会を活用して実践力を高めることも大切です。また、作るだけではなく洋菓子屋さん巡りをしたり、SNSで情報収集したりと、業界のトレンドや新しい技術の研究も忘れずに行いましょう。

独学でパティシエを目指す場合


独学でパティシエを目指す場合、洋菓子作りの練習や調理にまつわる資格の勉強などを自分で行う必要があります。自宅での練習やインターネットなどを活用した情報収集、書籍やオンラインコースの学習などが有効な方法です。モチベーションを保ちながら継続的な努力を重ね、実践経験を積んでいきましょう。ここでは、独学でパティシエを目指す場合の勉強方法について解説します。

お菓子をたくさん作る

ケーキ作りやお菓子作りが好きで、自宅を改装してお店を始めるケースは少なくありません。パティシエを目指す人は、まずお菓子作りが好きな人が多いですし、自己流でたくさんのケーキやお菓子を作ってきたことでしょう。色々なレシピを参考にケーキやお菓子を作り続け、身近な人に食べてもらい、感想を聞きながらクオリティの向上を図っていくことが大切です。
専門学校に通っている場合は洋菓子作りの基礎から応用技術、最新情報まで体系的に学ぶことができますが、独学の場合は情報収集が難しい面もあります。書籍やインターネットなど、自己学習のための手段を活用して知識やスキルを身につけることが必要です。

洋菓子屋さんに行く・実際に働いてみる

人気のケーキ屋さんや話題のパティスリーを訪れ、自分の目と舌で話題になっている理由や人気の秘密を確かめましょう。ケーキやお菓子だけでなく、お店の雰囲気、ラッピング、並べ方、接客などにも注目すると勉強になります。また、洋菓子屋さんでのアルバイトやパティシエのアシスタント業務を通じて学ぶ方法もあります。人気店や話題のお店は競争が激しいですが、求人情報などを常にチェックしてチャンスがあれば応募してみることもおすすめです。

調理系の資格について勉強する

独学の場合は「製菓衛生師」などの資格取得の勉強も自分で行う必要があります。製菓衛生師の場合、衛生法規、公衆衛生学、食品学、食品衛生学、栄養学、製菓理論及び実技などの科目があるので、市販の問題集や教科書を利用しながら少しずつ勉強していきましょう。ただし、この資格は、知識の証明や独立開業の許可などに関わるものであり、必ずしもパティシエとして働くために必須の資格ではありません。まずは実際に働いてみて、将来もパティシエとして続けていける自信がついたら、資格取得に向けて勉強することも一つの手です。

独学でパティシエを目指すときのポイント

独学でパティシエを目指す場合、自己学習の重要性は言うまでもありません。書籍やインターネットを活用して基本的なお菓子作りの技術や理論を学びましょう。レシピやテクニックの解説、動画コンテンツなど、情報は豊富に提供されています。また、実際にお菓子を作りながら試行錯誤し、反省・改善を繰り返すことも大切です。経験を積むためには、自宅でのお菓子作りだけでなく、実際に人に食べてもらうことも大切です。家族や友人に試食してもらいながらフィードバックを得ることで、スキルを高めることができます。
また、交流の場を求めることも一つの方法です。パティシエのコミュニティやSNSグループなどに参加し、他のパティシエやお菓子作りが好きな人と交流しましょう。情報の共有をしたりアドバイスを受け取ったりすることは、刺激やモチベーションの源になります。また、実践経験や人との交流を通じて、独自のスタイルや技術を磨き、自身の個性を発揮していくことも大切です。

独学で学ぶ環境には限界があり、専門学校に比べれば少し難しい側面もあります。継続した努力を重ねていくことが重要になってきますが、どれくらいモチベーションを保ちながら勉強を続けていけるかが将来を左右します。

パティシエの専門学校で学べること

独学での勉強には自信がないため、パティシエの専門学校を検討している方も多いのではないでしょうか。専門学校での学習は、独学ではなかなか得られない環境や指導のもと、スキルや知識を高めることが可能です。ここでは、専門学校の授業内容などについて解説します。

製菓実習

製菓実習では、様々なお菓子作りの基本を学ぶことができます。ケーキやクッキー、キャラメルなど、魅力的なお菓子の作り方を丁寧に学んでいく実習です。授業では、実際に調理室で手を動かし、材料の選び方や計量、混ぜ方、焼き加減など、お菓子作りの基本技術を身につけます。また、クラスメイトと一緒に作業することで、コミュニケーション能力やチームワークも養われます。楽しみながら学ぶことで、お菓子作りの楽しさややりがいを実感することができるでしょう。

ピエスモンテ実習

専門学校の中には洋菓子だけでなく、アメ細工やチョコレート細工、マジパン細工等工芸菓子について学べる学校もあります。機材が必要な場合が多いため、独学で学ぶことは難しいですが、学校の機材を使って授業で学ぶことができます。パティシエのコンテストもあり、学生のうちに基礎から学ぶことで就職に役立ち活躍の幅を広げることもできます。この実習はすべての学校で出来るわけではないですが、より実践的な内容を学べるため、学校選びの際にもポイントの一つとして覚えておくとよいでしょう。

製菓理論

製菓理論の授業では、ケーキ作りやお菓子作りを支える基礎となる理論的な知識や、お菓子の歴史についてなどを学びます。古くから愛されてきたお菓子の変遷や背景を知ることは、その魅力や文化的な意味を理解することにつながります。また、小麦粉や砂糖、バターなどの材料がお菓子作りにどのような役割を果たすのかなど、材料の特性について学ぶことも大切です。
あわせて、道具に関する知識も身につけます。オーブンやミキサー、型などの使い方や選び方を学ぶことで、効率的にお菓子作りができるようになります。
お菓子についての理論的な学びは、将来のお菓子作りのスキル向上や創造力の発揮に繋がります。授業では実際に材料や道具を使用しながら学ぶため、より実践的な技術を身につけられるでしょう。

栄養学

栄養学の授業では、食品に含まれる栄養素の働きや人の体への影響について学びます。パティシエは食品にかかわる職業なので、たんぱく質、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラルなど、それぞれの栄養素がどのように働いているのかを理解することが大切です。栄養と健康の関係性についても学び、バランスの取れた食事が健康維持にどのように寄与するのかを理解します。栄養や健康に配慮したケーキ作りやお菓子作りの重要性も学び、砂糖や小麦粉の代替品、野菜や果物の活用など、健康を考えたアレンジや工夫なども求められます。
栄養学は、パティシエとして、おいしいだけではなく栄養バランスに優れたお菓子を提供するための重要な知識です。栄養学の授業は食と健康についての知識を深め、お菓子作りに活かしていくための貴重な学びとなります。

食品衛生学

食品衛生学では、食の安全に関する知識を学びます。食品に関わる衛生は非常に重要で、パティシエたちも「製菓衛生師」という資格を持つことが多いです。授業では、衛生管理の基本や食品衛生法について学びます。食品の取り扱いや保存、衛生管理のポイントなどを徹底的に学び、食中毒防止やアレルギー対策などを適切に行える知識を身につけます。
また、食品提供における公衆衛生についても学びます。アレルギー表示や食品の衛生ラベルなど、法的な規制や適切な情報提供の重要性を理解することで、将来のパティシエとして食の安全性を守り、お客様に安心して美味しいお菓子を提供することが可能になります。食品衛生への意識と実践を徹底し、お菓子作りのプロフェッショナルとして活躍するための基盤を築くためにも重要な内容です。

パティシエになるための勉強は専門学校がおすすめ

以上のことを踏まえて、パティシエになるためには専門学校での学習がおすすめです。専門学校では、洋菓子の基礎から応用まで幅広い知識と技術を身につけることができます。授業では様々な洋菓子の作り方や製法を学び、ケーキやクッキー、キャラメルなどの基本的な製菓技術はもちろん、栄養学や食品衛生学、経営学などの理論的な知識も習得します。
また、実習を通じて実践的なスキルを磨く機会も豊富です。先生方の指導のもと、お店での実際の状況に近い環境でお菓子作りを行うことができます。クラスメイトとの協力やアイデア交換を通じて成長できることも大きな経験になります。
専門学校での学習は、将来のパティシエとしての道を切り拓くための重要なステップです。しっかりと基礎を学び、経験を積むことで、創造力や技術力を高めることができます。自分の夢を追い求めるためにも、専門学校での学習を積極的に活用しましょう。

仙台医健・スポーツ専門学校のコース

仙台医健・スポーツ専門学校では、「パティシエ&ショコラティエコース」や「製菓&製パンコース」などのコースを設置しています。

「パティシエ&ショコラティエコース」では、洋菓子作りやショコラティエになるための専門知識と技術を学びます。ケーキや焼き菓子、チョコレートなど、魅力的なスイーツの製作方法を習得し、芸術的なデザートを生み出す力を養います。また、栄養学や食品衛生学も学ぶことで、お客様の健康に配慮したお菓子作りを身につけることができます。

興味をお持ちの方は、ぜひ資料請求やオープンキャンパスへの参加をご検討ください。学校の雰囲気を体感し、先生や現役の学生との交流を通じて、自分の夢を実現するための一歩を踏み出しましょう。

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