「ショコラティエに興味があるけど、どうやったらなれるのだろう?」
「ショコラティエの仕事内容について知りたい」
と思っている人もいるでしょう。
そこでこの記事ではショコラティエのなり方や、ショコラティエの仕事内容について解説します。
将来、ショコラティエとして活躍したい人は、ぜひ参考にしてみてください。
記事の概要
ショコラティエとは?仕事内容を解説
ショコラティエとは、チョコレートを専門に扱う洋菓子職人の男性のことです。女性の場合は、「ショコラティエール」と呼びます。チョコレートの有名ブランドがあるベルギーやフランスでは、ショコラティエは歴史のある職業です。
主に洋菓子店や飲食店で活躍しており、近年ではチョコレート専門店も増え、ショコラティエの活躍の場は広がってきました。
そんなショコラティエの仕事内容は、チョコレートを使用したお菓子の考案に始まり、チョコレート菓子の製作までをおこなうなど多岐にわたります。
ショコラティエとパティシエの違い
ショコラティエとパティシエの違いについて説明します。
チョコレートを専門に扱うのがショコラティエで、チョコレート以外の洋菓子も扱うのがパティシエです。
とはいえ、ショコラティエにも洋菓子全般の幅広い知識や技術は求められます。
お菓子のなかでも繊細で扱いが難しいチョコレートを巧みに操り、人々を魅了する点はショコラティエの専門性が求められるでしょう。
ショコラティエの平均年収はいくら
ショコラティエの平均給料は、いくらなのでしょうか。
「令和元年賃金構造基本統計調査」によると、パン・洋生菓子製造工の所定内給与額(※所定内給与額とは、残業などの賃金を含まない金額のこと)は212,500円です。
また、転職サイトの「求人ボックス」「Indeed」の求人情報では正社員待遇の場合、年収300〜600万円まで金額が幅広く設定されています。
年収に幅があるのはキャリアや技術などが考慮されるためです。
なお、実力をつけて独立すれば、年収1,000万円以上も狙えます。
ショコラティエに必要な資格は?
実は、ショコラティエになるために、必須の資格はありません。
しかし、ショコラティシエになるうえで役に立つ資格はあります。
- 製菓衛生師
- 菓子製造技能士
- 食品衛生責任者
順に見ていきましょう。
製菓衛生師
製菓衛生師は、お菓子の製造現場で働く方に関する資格で国家資格です。名称独占資格なので、資格取得者でなければ製菓衛生士を名乗ることはできません。
製菓衛生師の受験資格は、以下のうちのいずれかになります。
- 製菓衛生師養成施設で、1年以上履修
- お菓子製造の現場で2年以上の現場経験
試験の範囲は、6つの分野から合計60問、選択式の問題が出題されます。
製菓衛生師の試験は試験日や願書の受け付け期間が決められています。
都道府県ごとに異なるので、事前に調査して余裕をもって受験できるようにしましょう。
ショコラティエが製菓衛生師を取得することで、就職の際に有利なだけではなく、将来独立して自分の店舗を開業する際の証明や信頼を得られやすくなります。
菓子製造技能士
菓子製造技能士は、厚生労働省が定める技能検定制度で和菓子と洋菓子の各分野に分かれています。そのなかで学科・実技の両方に合格する必要があり、2級・1級で階級も分けられています。
菓子製造技能士は2級と1級に分かれており、概要を簡単に下記の表にまとめました。
2級 | 1級 | |
---|---|---|
試験場所 | 各都道府県によって異なる | 各都道府県によって異なる |
試験内容 | ・学科…択一式50問 ・実技…2種類の作業 |
・学科…択一式50問 ・実技…2種類の作業 |
受講資格 | 実務経験…2年以上 | 実務経験…7年以上 |
菓子製造技能士は合格率が低い傾向にあり、令和3年度の合格率は約50%です。
そのため、合格できればショコラティエとして高い技術を保持している証明になるでしょう。
製菓衛生師と同様に、菓子製造技能士も都道府県によって実施状況が違うため、都道府県に問い合わせが必要です。
参考:令和3年度「技能検定」実施状況
食品衛生責任者
食品衛生責任者は都道府県ごとに開催されている講習会に参加すれば取得できます。飲食店を開業する場合、食品衛生責任者の資格保持者を店舗に常駐させなければいけません。
そのため、食品衛生責任者を取得しておけば、将来ショコラトリーを開業するときに役立ちます。
受講資格は17歳以上で、講習会の内容は、3つの科目を約6時間履修します。
なお、製菓衛生師を取得していれば、講習会に参加しなくても申請だけで食品衛生責任者になることが可能です。
製菓衛生師、菓子製造技能士と同様に、都道府県に実施状況を問い合わせるとスムーズに受講できるでしょう。
ショコラティエのなりかた
ショコラティエになるには、専門的知識を学ぶ必要があります。
- 専門学校
- 大学
- 短期大学
ショコラティエのなり方について、説明します。
専門学校
ショコラティエを目指す人におすすめの進学先が専門学校です。
専門学校は大学や短大に比べると実習が多く、学校によっては現役のプロによる指導も受けられます。
専門学校は全国に数多く点在していますが、仙台市宮城野区にある仙台農業テック&カフェ・パティシエ専門学校の「パティシエ&ショコラティエ専攻」は、3年間基礎から実力を磨けます。
6次産業を意識して、原材料の生産から販売まで製菓技術以外に必要な分野も学習可能です。将来の独立や開業を見据えてWeb・SNSに関する知識も学べる環境も整えています。
大学
大学に進学してショコラティエを目指す方法もあります。
メリットは、ショコラティエ以外の知識や一般教養も学べる点です。また、在学中に方向転換をする場合でも、卒業後の選択肢は広いでしょう。
しかし、チョコレートの実習までができる大学は見受けられないので、実践的な技術を身に付けるのは難しいと言えます。
短期大学
ショコラティエになるには、短期大学に進学する方法があります。
短期大学で学ぶメリットは、大学に比べると学費が安く済むことです。
ただし、短大は2年だけのことが多いので、在学中に必要な知識を十分には身につけられないかもしれません。費用に関しても専門学校とほぼ同じことが多いです。
ショコラティエのやりがい
ショコラティエは、以下のようなやりがいを感じる瞬間が多い仕事です。
- 自分のアイデアが商品になる
- センスを磨き続けられる
- 世界を相手に実力を試せる
それぞれ紹介していきます。
自分のアイデアが商品になる
ショコラティエの大きなやりがいは、自分の考えたアイデアを形にして表現できることです。
創造したアイデアが商品となり、世に出せることは大きな喜びでしょう。
さらに、自分の商品が認められ、お客様から直接感謝の言葉もいただけるかもしれません。
自分のアイデアを商品にできるのは大きな魅力です。
センスを磨き続けられる
ショコラティエの仕事はセンスを磨き続けられます。
ショコラティエは職人気質の仕事であり、技術、創造性、構想力など、その道には終わりがありません。
センスを磨き続けられるので、何年働いても新しい気付きを得られるでしょう。
センスを磨いた結果、チョコレートを使った新しい表現や商品をひらめいた瞬間は「この仕事を続けていてよかった」と大きなやりがいを感じられるでしょう。
世界を相手に実力を試せる
世界を相手に実力を試せる点も、ショコラティエの大きなやりがいです。
日本でもショコラティエは徐々に認知度が高まってきており、実力次第ではチョコレートの本場の欧州に進出できる可能性も出てきます。
ショコラティエの技術を競う大会も世界規模で開催されているほど、ショコラティエは認知度や期待が大きい仕事です。
日本を飛び出して世界にも挑戦できるショコラティエは、夢のある職業といえるでしょう。
ショコラティエの大変なところ
ショコラティエはやりがいも大きいですが、その反面大変な部分もあります。
- 下積み期間中は給料が低い傾向にある
- 繁忙期は忙しい
それぞれ見ていきましょう。
下積み期間中は給料が低い傾向にある
下積み期間中の給料は、ショコラティエの悩ましい点のひとつです。
「ショコラティエの平均年収はいくら」の部分で説明しましたが、ショコラティエは給料の額に大きな幅があり、最初の段階では給料が低い傾向にあります。
しかし、下積み期間中にショコラティエとしてしっかり実力を磨くことで、給料は上がっていく可能性が高まります。
繁忙期は忙しい
ショコラティエとして大変なところは、繁忙期の忙しさです。
特にバレンタインデーは「書き入れ時」のため、業務時間が長くなる傾向があり大変な労働状況になりやすいです。
しかし、夏場は繁忙期に比べるとチョコレートの需要が減少傾向にあるので、夏場に休暇を多めに組み入れるなど工夫をしている企業もあります。
ショコラティエに必要なスキルは?
ここでは、ショコラティエに必要なスキルを紹介します。
- お菓子作りの技術
- 表現力
- 語学力
順番に見ていきましょう。
お菓子作りの技術
大前提としてお菓子作りの技術そのものが必要です。
一口にお菓子作りの技術といっても、多岐にわたります。
チョコレートの種類や素材の知識に始まり、材料、調味料の分量、配合、デザインなどトータルでの技術が要求されます。
大変な道のりであり、技術を習得するまでにも時間がかかりますが、ショコラティエの生命線といっても過言ではありません。
表現力
次にショコラティエに必要なスキルは、表現力です。
ショコラティエのアイデアや創造力、構想が商品に表れるため、ほんのわずかな違いが重要になってきます。ショコラティエの表現力によって、店舗の売り上げに影響してくる可能性もあります。
表現力に関しては、他のお菓子に触れて見聞を広げたり、周囲の意見を聞くことで後天的にも伸ばせるでしょう。
語学力
ショコラティエには、語学力も必要です。
語学力が必要な理由は、主に2つです。
- 将来、海外へ渡航するため
- 海外の情報を取得するため
ショコラティエとして欧州などに渡った際、仲間と円滑なコミュニケーションをはかるには語学力が大切になってきます。
また、語学力があれば海外のトレンドや貴重な情報も取得できるので、視野や知見が広がりやすいです。
語学力も同時につけることでショコラティエとしての将来の成功が近づくでしょう。
ショコラティエに向いている人の特徴
ショコラティエに向いている人の特徴は、以下のとおりです。
- お菓子が好きな人
- 探究心のある人
- 手先が器用な人
- 体力がある人
それぞれ紹介していきます。
お菓子が好きな人
最初の特徴は、お菓子が好きな人です。
お菓子が好きでお菓子作りに本気で打ち込むことが、ショコラティエとして活躍するには最も大切な要素といえるでしょう。
ショコラティエとして活躍できるようになるためには、長い時間が必要です。はじめのうちは失敗することもあるでしょう。しかし、お菓子が好きなら根気よく学習と修練を重ねていけるはずです。
探究心のある人
次に、探求心のある人もショコラティエに向いています。
なぜなら、商品として「完成」させたとしても、それで終わりというわけではないからです。
「もっと美しくするには、どんな工夫が必要なのだろう」「もっとおいしくできないか」などと、日々ショコラティエの仕事と真摯に向き合いながら、極めることを怠らない人には適職といえます。
手先が器用な人
ショコラティエの仕事は、手先が器用な人にも向いています。
商品を作ることや、盛り付けの段階では手先に神経を集中しておこなう細かい作業もあるためです。
手先が器用な人にとって、ショコラティエは実力を発揮しやすい職業でしょう。
体力がある人
ショコラティエにとって、体力があることは非常に大切です。
できあがった商品の華やかさとは裏腹に、実際の作業は地道で大変なことも多いです。
具体的には、長時間の立ち仕事が続くことや、重い材料を運ぶことなどがあります。
ただし、最初は体力がなくても、業務を通じて自然と身につくでしょう。
ショコラティエの将来性
日本ではパティシエに比べると、ショコラティエは認知度がやや低い傾向にあります。
しかし、『失恋ショコラティエ』のようにショコラティエを題材とした漫画を、有名俳優を起用してドラマ化したことでショコラティエの認知度も徐々に広がりをみせています。
また、チョコレートの持つ効果について、農林水産省が令和4年に「おいしいだけじゃないよ!チョコレート・ココア」というイベントを開催するなど、チョコレートを取り巻く環境は変化してきているといえるでしょう。
さらに、ショコラティエとして実力を磨いていくことで、店舗を構えて独立できる可能性もあります。
ショコラティエの認知の高まりや、チョコレートの効果も見直されているなどしているため、ショコラティエは将来性がある仕事といえます。
まとめ:ショコラティエを目指すなら専門学校がおすすめ
ショコラティエは世界を相手に実力を試すことができ、将来的に独立できる可能性もあります。
しかし、ショコラティエを目指している方のなかには、将来の就職や、知識・技術の習得に不安を感じている人もいるかもしれません。
そこで、ショコラティエとして長く活躍するためにも、知識や技術が習得でき、将来の就職サポートが整っている仙台農業テック&カフェ・パティシエ専門学校の「仙台医健・スポーツ専門学校」がおすすめです。
現役のプロ講師による直接指導や、充実した調理実習設備があるので、ショコラティエとして実力をつけられる環境が整っています。
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ショコラティエになって、自分のセンスを活かして活躍しましょう。