皆さんこんにちは。
スポーツ科学科です。
アスレティックトレーナーコースでは、
競技現場で発生する怪我に対して対処できるように
救急処置を学びます。
救急処置にも様々な対応がありますが
今回は、その中からアイシングについて少々・・・。
皆さんは「アイシング」はご存知でしょうか。
保健体育の授業などでも指導される「アレ」ですよね。
スポーツ現場などで怪我が発生した際に
怪我の悪化を防ぐために氷などで冷やしましょう
と指導されます。
痛みや腫れを抑え、その後のリハビリテーションを
スムーズに行うことができる
などの効果があるとされています。
その、アイシングを行うときに使用する
氷についてワンポイント
家庭にある氷を使用する場合
冷凍庫から取り出した氷はこんな感じで
こんな感じになったりしますよね。
とっても冷えてて効果がありそうですが、
このままの状態でビニールに入れて
肌に直接当ててしまうと、冷えすぎてしまい
肌にダメージを与える場合があります。
このようなキンキンに冷えた氷は、
水で濡らし、少し溶けかけた状態にすることで、
皮膚へのダメージを軽減することができます。
溶けかけた氷は、一見冷やす効果が低下しそうですが、
怪我をして熱を持っている患部の熱を奪うためには
効果的な状態とされています。
ご家庭でアイシングを行う際には、
ちょっと一手間加えてみて下さい。
*アイシングについては近年研究が進み、
必ずしも全ての怪我に対して有効な訳ではない
など様々な研究発表がなされています。
今後、アイシングの実施方法などに変化が出てくるかもしれませんね。
参考文献:公認アスレティックトレーナー専門科目テキスト第8巻 救急処置 文光堂